広島支部の建築物ご紹介

□小さな木と土の家

広島市の郊外、小高い山々に囲まれた谷の中腹にある46坪の敷地。周辺は住宅と田畑が混在する環境の中に建つ。日本の気候風土に調和した伝統的な住まいを発想の原点として、自然との共生、循環型の持続可能社会に向けての住まいづくりをテーマに、豊かで心地よい暮らしの実現に取り組んだ。伝統的な技術の継承と発展を見据え、手刻みによる木組みや土壁などの伝統構法を生かしつつ、現代の暮らしに求められる耐震性や快適性に応えるよう工夫した。木材は全て国産の杉を使用し、壁は土の中塗り仕上げ。現代の分断化された住宅生産体制の中で、失われた人と人とのつながりを取り戻すことをこの建築を通じて体験し、日本の文化継承に可能性を感じた。空間構成は光と風を取り込むシンプルな架構とし、素の「木と土の器」を目指した。家族4人には、25坪の小さな住まいがちょうど良い。永く使い込むことで愛着がわき、家族の暮らしに馴染む住まいである。

外観

外 観

アプローチ

アプローチ

リビング

リビング

キッチン

キッチン

和室

和 室

氏名 佐々岡 由訓
会社名 有限会社佐々岡建設一級建築士事務所
住所 広島市安佐北区三入6-18-22
TEL・FAX 082-554-7540
Mail sasaoka@sasaoka-k.com
HP https://www.sasaoka-k.com
建物名 小さな木と土の家
設計監理 有限会社佐々岡建設一級建築士事務所
施工 有限会社佐々岡建設
所在地 広島市安佐北区三入
用途 専用住宅
構造規模 木造2階建て
敷地面積 153.51㎡
建築面積 43.49㎡
延べ床面積 82.10㎡
竣工日 2016年12月

ひろしま住まいづくりコンクール2017 広島県知事賞受賞