この建物は設計者のアトリエ兼住宅です。
この敷地には南側に３階建ての住宅、東側にマンションが隣接しているためとても日照条件が悪く、かつて駐車場だったこの土地に陽が照らされるのは３時以降の西日でした。
建物は２階の大きな窓と吹抜によって朝から１階にも陽が照らされる明るい室内となっており、この吹抜は空気も通るＦＰＲグレーチングなので夏は２階のエアコン、冬は１階のファンヒーターで建物全体の快適な空間を保つための重要な役割もまた担っています。
建物は家族と共に育つ変化を愉しむ余白を残した空間となっており、駐車場や玄関まわりは今後も変化していきます。１階がリビング兼アトリエ、２階が居住スペースとなっていて、遊ぶこと、食べること、寝ることが大好きな家族と、設計者の仕事と家事の両立が楽しくなる動線を取り入れた間取りとなっており、家族が住を楽しむ空間となりました。